(ブルームバーグ):イングランド女子プロサッカーリーグのウィメンズ・スーパーリーグ(WSL)の運営母体であるWSLフットボールが、同リーグへの初期投資提案を受け取ったことが分かった。事情に詳しい関係者が明らかにした。
関係者が匿名を条件に話したところによれば、WSLは27日、加盟クラブに対し、いかなる投資取引についても当面決定を見送り、WSLの長期成長戦略に注力すると通知した。戦略的見直しが完了するまでは、外部投資家からの提案を検討するのは時期尚早だと判断したという。

提案を行った投資家の身元は明らかにされておらず、出資か融資かも不明。クラブ側には、今後正式なプロセスを監督するアドバイザーが任命される時期などには、同案が再検討される可能性があると伝えられた。
関係者によると、WSL理事会はすでにゴールドマン・サックスとデロイトを起用し、長期戦略の選択肢を検討している。投資交渉に関するアドバイザーはまだ任命されていないという。
WSLおよびゴールドマンの広報担当者はコメントを控え、デロイトは取材要請にすぐには回答しなかった。
WSLは国内主要リーグとしての地位を確立し、トップクラスの選手と多額の投資を集めている。今季は複数のクラブが国際的なスター選手を獲得するため支出額の記録を更新している。
一方、イングランド女子代表「ライオネス」が今夏のUEFA女子欧州選手権で連覇を果たし、競技の人気が高まりプロ化が進むなかで、女子クラブの経営コストも増加している。WSLは昨年、プレミアリーグから2000万ポンド(約41億円)の無利子融資を受けた。大半のチームは赤字経営で、男子クラブの収益に依存している。
原題:Women’s Super League Said to Receive Investment Approach(抜粋)
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