(ブルームバーグ):米食品大手ザ・キャンベルズ・カンパニ-は26日、同社の食品を批判し、人種差別的な発言を行ったとされる幹部を解雇したと発表した。
元キャンベル社員ロバート・ガルザ氏がミシガン州ウェイン郡の裁判所に提訴した訴訟によると、情報技術(IT)部門でバイスプレジデントを務めていたマーティン・バリー氏は、同社製品を「貧困者」向けの高度に加工された食品と批判し、インド系社員を「愚か者」と侮辱。これら疑惑の発言は、ガルザ氏が録音したと主張する会議中に行われたという。
キャンベルは発表資料で「調査の結果、録音の音声は確かにマーティン・バリー氏のものであると確信している」とし、「その発言は下品で不快かつ事実無根であり、それらによって傷ついた方々に謝罪する」と述べた。
同社によると、バリー氏は25日付で退職。同氏の発言はキャンベルの価値観や企業文化を反映するものではなく、容認しないとしている。
ガルザ氏は、バリー氏がキャンベルのスープには「バイオ技術で作られた食肉」が含まれており、「3Dプリンターで製造された鶏肉」は食べたくないと発言したと主張。ガルザ氏がバリー氏との会議で録音したという会話をデトロイトの地元メディア「ローカル4ニュース」が引用して報じた。
バリー氏はコメントの要請に応じなかった。
キャンベルはまた自社製品の原材料の品質を擁護するファクトシートも公開。「自社製スープには3Dプリンターで製造された鶏肉や実験室で培養された鶏肉など、いかなる形態の人工肉またはバイオ技術で作られた食肉」を使用していないと主張した。
原題:Campbell’s Fired Executive Made Racist Rant, Disparaged Soup(抜粋)
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