タイ南部で発生した大規模な洪水被害などによる犠牲者が33人に増えました。タイ政府は「非常事態宣言」を出し、被災地に軍を派遣して救助活動や医療支援を行っています。

タイ南部ではここ数日の豪雨で、ソンクラー県を中心に広い範囲で大規模な洪水被害に見舞われています。

タイ政府は26日、洪水や土砂崩れなどにより、死者が33人に増えたことを明らかにしました。

ロイター通信によりますと、被災者は270万人に上るということです。

また、現地メディアによりますと、複数の病院が浸水して孤立し、入院患者の搬送もできなくなっているほか、ソンクラー県にある国際空港も被災し、多数の旅行者が足止めされているということです。

タイ政府は被災地域に「非常事態」を宣言し、南部の沖合に空母を派遣するなどして救助活動や医療支援を行っています。