17日朝の外国為替市場の円相場は対ドルで154円台半ばと、前週末夕から横ばい圏で推移。日本銀行の早期利上げと米国の12月利下げへの期待が後退している中、円売り・ドル買い圧力が根強い。半面、公表が再開される米経済指標や不安定な株価動向に対する警戒感もあり、積極的に動きづらい状況となっている。

14日の金融市場では米株と米債利回りの低下が加速し、153円62銭まで円高・ドル安に振れる場面があったが、その後円は上げを解消した。

野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは17日のリポートで、米利下げ期待が後退する中、米株はやや不安定になっているとし、きょうのドル・円も「株価動向と本邦当局の口先介入をにらみながら、高止まりが続きそうだ」と予想。その上で、20日に9月分の米雇用統計が公表される予定で、週央以降は「値動きが大きくなる可能性がある」と指摘した。

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