英自動車メーカー最大手のジャガー・ランドローバー・オートモーティブ(JLR)は、7-9月期に5億5900万ポンド(約1140億円)の赤字に転落し、通期の業績予想を下方修正した。サイバー攻撃を受け、一時的に生産停止に追い込まれたことが響いた。

JLRは、従来の通期目標だった最大7%の利益率がゼロ%になる可能性があると14日に発表。フリーキャッシュフロー(FCF)については、最大25億ポンドのマイナスが見込まれると説明した。従来予想はほぼ横ばいだった。

サイバー攻撃に伴う費用は1億9600万ポンドに上ったとしている。同社はインドのタタ・モーターズ・パッセンジャー・ビークルズ傘下にある。

JLRの生産はサイバー攻撃により、約6週間停止した。

米国による関税引き上げの影響を既に受けていた同社にとり、今回の打撃は深刻で、英経済成長を押し下げる一因にもなった。

JLR工場内での生産作業(英ソリハル)

JLRはこの日、一部の操業は先月徐々に再開したとし、生産は現在、「通常のレベルに戻った」と述べた。

販売台数の減少を受け、7-9月期の売上高は24%減となった。

原題:Jaguar Land Rover Slumps to £559 Million Loss on Cyberattack (2)(抜粋)

--取材協力:Craig Trudell、Vidya N Root.

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