高市総理の台湾有事に関する「存立危機事態」答弁をめぐり、中国外務省の報道官は先ほど、「我々はいかなる妥協もしない」と述べ、譲歩しない姿勢を強調しました。

中国外務省の林剣報道官は先ほどの会見で、先週の高市総理による台湾有事をめぐる答弁に対し、「中国の国家主権や領土保全など核心的な利益に関わる問題で、我々はいかなる妥協も譲歩もしない」と主張しました。

そのうえで「今回の問題は高市総理が極めて危険で挑発的な発言を行い、しかも撤回を拒否していることだ」と改めて主張、次のように警告しました。

中国外務省 林剣 報道官
「中国人の最後の一線に挑戦しようと妄想する者は、誰でも必ず中国側の正面からの痛撃を受け、14億の中国人が血肉で築き上げた鉄の長城の前で頭を打ち割られ血まみれになるだろう」

これに先立ち、中国外務省の孫衛東外務次官は昨夜、金杉憲治大使を呼び出し、厳重に抗議するとともに発言の撤回を求めています。

また、中国のSNS上では「中国のレッドラインに絶対踏み込んではならない」「日本の軍国主義は芽のうちに摘み取らなければならない」「日本に警告する:言動を慎め!」などの投稿が相次いでいます。