性犯罪で起訴され勾留中に死亡した米実業家ジェフリー・エプスタイン氏が生前、自らの行為をトランプ米大統領が把握していたと示唆していたことが、議会民主党が12日公表した電子メールで明らかになった。電子メールではまた、性犯罪被害者の1人とトランプ氏がエプスタイン氏の家で数時間過ごしたこともほのめかされている。

米下院監視・説明責任委員会の民主党委員らが約2万ページに及ぶ関連資料を公開した。民主党はトランプ大統領とエプスタイン氏との関係を巡り改めて追及を強めている。

下院は12日夜、43日間に及んだ連邦政府の閉鎖を解除するための法案を採決する見通しだ。予算を巡る与野党の対立が解消されれば、議会は「エプスタイン問題」の追及に改めて取り組む余地が生まれる。民主党の有力議員は早ければ12月初旬にもエプスタイン文書の公開に関する採決が行われるとの見方を示している。

トランプ氏はソーシャルメディアへの投稿で「民主党はジェフリー・エプスタインというでっち上げを再び持ち出そうとしている。政府閉鎖やその他多くの問題で自らの失策から注意をそらすためならあらゆる手を尽くすからだ」と主張。その上で「そんな罠にはまるのは、よほど愚かな共和党員だけだ」と述べた。

エプスタイン氏とは約20年前に関係を断ち、同氏の行動については知らなかったとトランプ大統領は繰り返し述べている。

それでも米議会では共和・民主両党の議員がさらなる情報開示を求めており、マージョリー・テイラー・グリーン下院議員(ジョージア州)ら一部の共和党議員も、関連文書の公開を義務づける採決を実現するため、民主党と協力する意向を示している。

民主党が公開したメールによると、エプスタイン氏は「まだ吠えていない犬はトランプだと、認識しておいてもらいたい」と、共犯者のギレーヌ・マクスウェル受刑者に宛てた2011年の電子メールで記述。この「トランプ」が将来の米大統領なのか具体的には明らかにしていない。

さらに、被害者の1人が「私の家で彼と数時間を過ごした」とし、「彼については一度も名前は挙がっていない」と続けた。この「彼」が誰を指しているのかも、明言されていない。

電子メールを受け取ったマクスウェル受刑者は未成年の女性に対するエプスタイン氏の性的搾取を助けたとして、20年の刑に服している。

原題:Trump-Epstein Ties Back in Spotlight as Fight in Congress Looms(抜粋)

(詳細を追加して更新します)

--取材協力:Josh Wingrove、Catherine Lucey.

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