(ブルームバーグ):性犯罪で起訴され勾留中に死亡した米実業家ジェフリー・エプスタイン元被告が生前、自らの活動をトランプ米大統領が知っていたと示唆していたことが、議会民主党が12日公表した電子メールで明らかになった。電子メールではまた、性犯罪被害者の1人とトランプ氏が元被告の家で数時間過ごしたこともほのめかされている。
元被告は「まだ吠えていない犬はトランプだと、認識しておいてもらいたい」と、共犯者のギレーヌ・マクスウェル受刑者に宛てた2011年の電子メールで記述。この「トランプ」が将来の米大統領なのか具体的には明らかにしていない。
さらに、被害者の1人が「私の家で彼と数時間を過ごした」とし、「彼については一度も名前は挙がっていない」と続けた。この「彼」が誰を指しているのかも、明言されていない。
電子メールを受け取ったマクスウェル受刑者は未成年の女性に対する元被告の性的搾取を助けたとして、20年の刑に服している。
この電子メールは、トランプ氏と元被告の関係を巡る追及を強めそうだ。米下院では、元被告の活動に対する捜査関連資料のさらなる開示を司法省に義務づける法案の採決に向けて動いている。
原題:Epstein Suggested in Email That Trump Knew of His Activities (1)(抜粋)
--取材協力:Josh Wingrove、Catherine Lucey.
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