(ブルームバーグ):米議会予算局(CBO)は6日、サイバー攻撃を受けてシステムが侵害されたことを確認した。CBOは、法案や立法措置が財政に及ぼす影響を分析する米議会の独立機関。
CBOのエマ報道官は「現在、この件を調査中で、議会関連業務は継続している」と述べた上で、「他の政府機関や民間企業と同様、CBOも時折ネットワークへの脅威に直面しており、これに対処するため監視を続けている」と説明した。
CBOへのハッキングについては米紙ワシントン・ポストが最初に報じた。
CBOのネットワークには、議員や議会スタッフ、同局幹部の間で交わされた経済データや法案分析に関する非公開の通信記録が保存されており、国家安全保障分野の情報も含まれている。
エマ氏は、今回のハッキング被害が広がらないよう同局は直ちに対応を取ったとし、「システム保護強化のため、監視を拡充し、新たなサイバーセキュリティー対策を導入した」と述べた。
CBOはサイバー攻撃を受けた最新の政府機関となった。今年7月にマイクロソフトは、中国のハッカー集団が文書管理ソフトウエア「シェアポイント」の脆弱(ぜいじゃく)性をついて複数の米政府機関を攻撃したと発表した。被害を受けた機関には米国家核安全保障局(NNSA)や米国立衛生研究所(NIH)が含まれていた。
エマ氏によると、政府機関閉鎖が続く中でもサイバーセキュリティーチームを含むCBO職員の多くが業務を続けているという。
原題:US Congressional Budget Office Systems Hacked, Probe Underway(抜粋)
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