臨時国会はきょう閉幕します。旧統一教会などの被害者救済法案は夕方の参議院本会議で採択され、成立する見通しです。

異例の土曜日の国会となった会期末のきょうも救済法案の審議が続いています。大臣3人が次々と辞任した今国会で、岸田総理としては、ギリギリに法案を成立させ実効性を持たせたい考えです。

社民党 福島みずほ党首
「過去30年間以上行われた霊感商法による被害を救済することはできません。問題があるんですよ」

岸田総理
「過去のこの被害に関しましては、特に相談体制の充実等を通じて、この救済に向けての道筋をつくっていく」

岸田総理は「実効性を高めて1人でも多くの被害者の方々を救えるよう、全力で取り組んでいきたい」と強調しました。

救済法案は、きょう午後、参議院の委員会と本会議で可決されて成立する見通しです。

政府・与党は当初、今の国会での成立には慎重でしたが、閣僚の“辞任ドミノ”などで内閣支持率の下落がとまらず、与野党の間で隔たりが大きかった法案を野党案に歩み寄る形で修正を重ね、成立にこぎつけました。

“守り”に徹した岸田総理には、国会閉幕後も防衛力強化に伴う増税論議など課題が山積しています。岸田総理は今夜、記者会見を行います。