米連邦準備制度理事会(FRB)のマイラン理事は、金融政策は依然として景気抑制的だとし、大幅利下げを引き続き主張していく考えを示した。

マイラン理事は3日にブルームバーグテレビジョンで、「FRBは過度に景気抑制的であり、中立水準が現行政策よりかなり低いところにある」と指摘。「連邦公開市場委員会(FOMC)の一部メンバーに比べてインフレに関し楽観的である自身の見通しを踏まえると、金融政策を景気抑制的に維持する理由を見いだせない」と述べた。

同理事は金融政策を一段と緩和すべきだと、これまで繰り返し表明。9月と10月のFOMC会合で0.5ポイントの利下げを主張し、0.25ポイントの引き下げ決定に反対票を投じた。

クレジット市場にこのところストレスの兆候が見られるとし、金融政策が依然として過度に引き締め的であることを示唆している可能性があると指摘。自身の利下げ論拠に新たな視点も加えた。

「しばらく隠れていた信用問題が突如として表面化した。一見すると相関関係のないような問題が続けて起きている。これは金融政策スタンスについて何かを示唆している」と述べた。

ブルームバーグテレビジョンで話すマイラン理事(動画、3日)

マイラン氏は、経済諮問委員会(CEA)委員長の職務を休職してFRB理事を務めていることで批判を浴びている上に、トランプ政権からの独立性を巡る懸念も引き起こしている。

同氏は「政策を長期にわたって景気抑制的に維持すればするほど、金融政策自体が景気を下押しするリスクが高まる」と述べた。

原題:Fed’s Miran Repeats View Policy Remains Too Restrictive (1)(抜粋)

(詳細を追加して更新します)

--取材協力:Jonathan Ferro、Lisa Abramowicz、Annmarie Hordern.

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.