国連総会の委員会で、核兵器の廃絶を目指す決議案が採択されました。採択は32年連続ですが、去年、賛成したアメリカが今年は棄権しています。

軍縮を担当する国連総会の第1委員会は31日、毎年日本が提出している核兵器廃絶を目指す決議案を32年連続で採択しました。

採決では、核保有国のイギリスなど145か国が賛成した一方、中国・ロシア・北朝鮮など5か国が反対。また、去年は賛成したアメリカが棄権しました。

今週トランプ大統領は、国防総省に対し核兵器実験を直ちに開始するよう指示したと明らかにしていて、核軍縮に対する姿勢が変わる可能性もあります。

今年の決議案では、アメリカとロシアの間で結ばれている新START=新戦略兵器削減条約が来年2月で期限切れになることを念頭に、米ロに加え中国に対しても核軍縮に向けた枠組みの設立について交渉するよう新たに求めました。