「精緻なデータ」と「予算の投入」を クマとの向き合い
小川彩佳キャスター:
冬眠しないクマが増える可能性も考えられるということですが、様々な懸念が浮かび上がりますね。

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
気候変動の影響もあると思います。
環境省のデータを見ると、個体数は増えているが、エサとなるドングリなどが不作で減っていて、その分“アーバンベア化”しているようですね。
エサが減っていたら個体数も減りそうですし、山ごとに状況も違うと思うので、もっと科学的なデータがしっかり集まって、対策が練られるといいなと思います。
小川彩佳キャスター:
今起きている被害を広げないために、即時の対応も必要ですし、同時に長期的な目線で対応をしていかなければなりませんね。
東京大学准教授 斎藤幸平さん:
やはり地方の人口減少や、里山がなくなったり、漁師が高齢化したり、気候変動など色々な条件がある中で、これを猟友会・民間に任せ続けるのは限界があると思います。
行政主体の公務員ハンターを養成したり、野生動物管理学と呼ばれる専門家の養成をしたり、もっと本格的な対策をしていく必要があると思います。
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<プロフィール>
斎藤幸平さん
東京大学准教授 専門は経済・社会思想
著書『人新世の「資本論」』
 
     
     
     
     
     
     
     
     
    