イタリアの名門劇場が気候変動対策を訴える過激な活動家らの標的となり、入り口にペンキをかけられる騒動がありました。
建物の壁にペンキをかける集団。イタリア北部ミラノの名門オペラ劇場「スカラ座」の入り口付近が、7日、気候変動対策を訴える過激な活動家らの標的となり、ペンキで汚されました。警察は5人を拘束し、ペンキはすぐに洗い流されたということです。
ペンキをかけたのは「最後の世代」と名乗る集団で、先月、オーストリア・ウィーンの美術館でクリムトの「死と生」に黒い油をかけたり、イタリア・ミラノで展示されていたアンディ・ウォーホルの作品に小麦粉をかけたりしていました。
この日はスカラ座の今シーズンの開幕公演日で、AP通信によりますと、イタリアのメローニ首相やEU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長らがボックス席で鑑賞したということです。
演目はロシア人の作曲家ムソルグスキーによるオペラで、劇場の外ではロシアオペラを上演することがプーチン政権のプロパガンダにつながると訴えるウクライナ人の活動家およそ30人による抗議活動も起きていました。

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