(ブルームバーグ):投資に関する国際資格の認定を行う世界的な団体、CFA協会が実施した同協会認定証券アナリスト(CFA)試験では、最終段階であるレベル3の合格率がわずかに上昇したものの、過去平均は下回った。同レベルの受験者は専門分野別コースから選択する。
CFA協会によると、8月に実施されたレベル3試験の合格率は50%と、2月の49%、前年同月の48%から上昇した。ただ、過去10年の平均合格率である51%には届かなかった。
最終段階の受験者は、プライベートウェルス、プライベート・マーケット、従来からのポートフォリオマネジメントの3つの「専門分野別コース」から選択した。CFA協会はいずれのコースも難易度は同等としており、合格すれば同じCFA資格が授与されるとしている。

CFA協会によれば、試験の受験を延期した候補者は合格の可能性が大幅に低下する傾向が、引き続き確認されている。初回受験者の合格率は59%と全体平均を大きく上回ったのに対し、1回以上延期した受験者の合格率は33%にとどまったという。同協会の教育部門マネジングディレクター、クリス・ウィース氏は、受験者はできる限り予定通りに試験を受けるべきだと述べた。
CFA資格は金融業界全体で高く評価されている認定資格。3段階の試験は年に数回実施されており、キャリアアップや給与の増加につながる可能性がある。8月のレベル3試験には、世界各地の462会場で1万4500人余りが受験した。
今月には、8月に実施されたレベル1およびレベル2試験の結果も発表された。レベル1の合格率は43%、レベル2は44%だった。
原題:CFA Final Success Rate Climbs to 50% While Below Decade Average(抜粋)
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