
(ブルームバーグ):米サウスウエスト航空が22日に発表した7-9月(第3四半期)決算は調整後ベースで予想外の黒字を計上した。新たに導入した手荷物預け入れの有料化による手数料収入が寄与した。
同社は22日、7-9月の1株利益が11セントになったと発表。ブルームバーグ集計データによると、アナリスト予想平均は3セントの損失だった。
サウスウエストの株価は米国時間引け後の取引で2.4%上昇。年初来では22日終値時点で0.4%上昇している。
サウスウエストの年末商戦期における好調予想は、デルタ航空やユナイテッド航空など他の米大手航空会社の強気姿勢とも一致している。国内需要が回復基調にあり、これらの企業は年初の大幅な落ち込みから回復しつつある。
サウスウエストは現在、50年余りにわたり競合他社との差別化を図ってきた画一的なビジネスモデルからの脱却を進めている。
5月に無料手荷物預け入れを廃止し、来年からは座席指定有料化を開始する。これにより利払い・税引き前利益(EBIT)ベースで通期18億ドル(約2740億円)の上乗せを目指している。
ボブ・ジョーダン最高経営責任者(CEO)は発表資料で、通期の税引き前利益見通しを維持すると述べ、10-12月(第4四半期)には「大幅な」利益率改善が見込まれるとの見方を示した。
7-9月の営業収入は70億ドルに届かなかったが、前年同期比ではわずかに増加。法人旅行が4-6月(第2四半期)から回復し、ロイヤルティー収入は7%増加したという。
他の航空会社によると、レジャー旅行需要はトランプ大統領の世界貿易再編が打撃を与えた後に回復しつつある。レジャー旅行はサウスウエストの売上高の大部分を占める。
原題:Southwest Airlines Rises on Earnings Beat, Sees Record Sales (2)(抜粋)
--取材協力:Mary Schlangenstein.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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