中国政府は、ゼロコロナ政策の大幅な緩和策を発表しました。無症状や軽症の人について自宅での隔離を認めるほか、省や市をまたぐ移動の際に陰性証明の提示を求めないなど行動制限を緩和する措置がとられています。

中国の国家衛生当局は、きょう、新型コロナに関する10項目の新たな緩和策を発表しました。

無症状感染者と軽症者について自宅での隔離を認めるとしたほか、省や市などをまたぐ移動について、PCR検査の陰性証明の提示を求めない、としています。

また、PCR検査そのものについても、行政区域全体を対象にした検査は行わず、範囲を縮小し回数も減らすとしています。

中国メディアは、今回の措置を受けて、鉄道に乗る際の陰性証明の確認もなくなったと伝えています。

ただ、外国からの入国や帰国の際の水際措置の緩和については新たな方針は示されませんでした。

突然のコロナ規制の大幅な緩和について、中国外務省は「中国政府は絶えず状況に応じて対策を最適化してきた。コロナ対策の変更は事実に基づいて真実を求め、変化に対応する精神を体現している」と説明しています。