(ブルームバーグ):メッセージアプリ「カカオトーク」で知られる韓国カカオの創業者、金範洙被告が株価操作に関与したとして罪に問われている裁判で、ソウル南部地方裁判所は21日、無罪判決を下した。
検察当局は、金被告が大手芸能事務所のSMエンターテインメントを巡るHYBE(ハイブ)との買収合戦のさなかにSMエンタの株価を操作したとして、懲役15年と罰金5億ウォン(約5300万円)を求めていた。

2023年当時、同被告と関係者がSMエンタの株価をつり上げるために約2400億ウォン相当の取引を行い、HYBEの買収提案を退け、カカオによる支配を確実なものにしようとしたと主張していた。
地裁は、こうした検察側の主張を裏付ける十分な証拠が提出されなかったと判断。金被告は一貫して無実を訴えていた。
ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、カカオの筆頭株主である金被告は純資産約49億ドル(約7400億円)を持つ。
原題:Billionaire Kakao Founder Cleared of Stock Manipulation(抜粋)
--取材協力:Filipe Pacheco.
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