(ブルームバーグ):マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。
iPhone需要好調
アップルの株価が過去最高値を更新。ループ・キャピタルが投資判断を「買い」に引き上げたことが材料視された。アップル株は4月には年初来31%安まで下げていたが、 その後は急回復し9月下旬には年初来プラスに転じていた。「iPhone」最新シリーズの需要が予想を上回っている兆候が見られ、長らく待たれていた買い換えサイクルが進行しているとの期待が高まっている。調査会社カウンターポイントリサーチによると、「17」シリーズ発売から最初の10日間の販売は、米国と中国で「16」シリーズを14%上回った。
台湾問題も議題に
トランプ米大統領は中国との通商交渉再開を前に、米国が重視する問題としてレアアース(希土類)と合成麻薬フェンタニル、大豆、台湾を挙げた。脆弱(ぜいじゃく)な貿易休戦協定の期限切れが迫る中で、両国が意見の一致を目指して取り組む重要議題が浮き彫りになった。トランプ氏は、習近平主席との会談では台湾の領有権に関する中国の野心についても議論すると発言。ただし、中国が台湾の支配を強化する見返りとして、貿易上の譲歩を申し出ることを期待しているかとの質問に対しては、回答を避けた。
レアアースで署名
トランプ米大統領は、訪米中のアルバニージー豪首相との間で、重要鉱物とレアアースへのアクセス拡大に向けた合意書に署名した。米国は中国サプライチェーンへの依存を減らそうと取り組んでいる。トランプ氏はホワイトハウスでの首脳会談で、「4-5カ月間にわたって交渉を進めてきた合意書に署名する」と発言。「今から約1年後には、どう扱えばいいか分からなくなるほど多くの重要鉱物とレアアースを手にすることになるだろう」と述べた。
選挙前に米国が支援
アルゼンチン中央銀行は、米財務省と200億ドル規模の通貨スワップライン協定に署名したと発表した。26日の中間選挙を控え、米政府の支援はミレイ大統領に対する重要な信任票を意味する。発表を受けてアルゼンチンのドル建て国債は急伸。ベッセント米財務長官が繰り返しアルゼンチン・ペソ買いを発表し、協定締結を予告してきたにもかかわらず、ペソ売りに歯止めはかからなかった。今回の署名はペソの下支えが目的だとされている。
より強力な措置
米政府閉鎖は20日目に入った。トランプ大統領の上級経済顧問であるハセット国家経済会議(NEC)委員長は、政府機関の一部閉鎖が週内に終わらなければ「より強力な措置」を講じる可能性があることを示唆した。政府閉鎖が続く中、トランプ氏は民主党優位の都市を標的とした資金拠出削減を進めている。ハセット氏は、民主党が医療保険制度を巡る要求を取り下げ、連邦政府の歳出パッケージを支持しない限り、「より強力な措置を真剣に検討せざるを得ないだろう」と述べた。
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