ベンチャーキャピタリストのロン・コンウェイ氏が、10年以上務めた米ソフトウエア大手セールスフォースの慈善団体「セールスフォース・ファンデーション」の理事を退任することが分かった。コンウェイ氏は長年の盟友である同社のマーク・ベニオフ最高経営責任者(CEO)がトランプ大統領によるサンフランシスコへの州兵派遣に賛同したことを批判している。

トランプ氏は15日、民主党がトップを務める都市を中心に進める犯罪取り締まりのターゲットとしてサンフランシスコを検討していると表明。ベニオフ氏は先週、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)に対し「彼らが警察官になれるなら、私は賛成だ」と述べていた。

これに対し、コンウェイ氏は16日、ベニオフ氏らに宛てた電子メールで「あなたの最近の発言と、それがもたらす影響に対する理解の欠如に深い悲しみを覚える。長年敬愛してきたあなたが、今ではほとんど別人のように感じる」と記した。

さらに「サンフランシスコへの望まれない州兵派遣を呼びかけたあなたの発言に加え、犯罪歴のない家族を対象にした移民・税関捜査局(ICE)の強制捜査や言論の自由への攻撃、その他の違法な政策の影響に対する、あなたの意図的な無知と無関心に衝撃と失望を覚える」と非難した。

ブルームバーグ・ニュースが電子メールのコピーを確認した。コンウェイ氏やベニオフ氏からのコメントは得られていない。

セールスフォースのマーク・ベニオフ最高経営責任者(CEO)

原題:Benioff Slammed by Longtime VC Ally Over San Francisco Comments(抜粋)

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