（ブルームバーグ）：ドイツ自動車メーカーのポルシェは、中国で展開してきた自社の電気自動車（EV）向け充電ネットワークの運営を終了する計画だ。世界最大の自動車市場で、同社はシェアを落とし続けている。

フォルクスワーゲン（VW）傘下のポルシェは、中国で約200基の充電設備を運営しているが、来年3月から段階的に廃止する。中国メディアの第一財経が先に報じていた内容を同社が確認した。

ただ、外部の充電サービス事業者との提携は継続する予定だとしている。

ポルシェ中国の担当者は発表資料で、「今回の調整はポルシェのプレミアム充電シナリオのみを対象としており、他の充電サービスは通常通り運営を続ける」と説明。「中国市場に対する当社のコミットメントは変わらない」と述べた。

ポルシェの中国での販売は1－9月に26%減少。景気の弱さで個人消費が打撃を受けているほか、中国ブランドが伝統的な大手メーカーから市場シェアを奪う構図が続いている。

新型EVの導入を遅らせた影響などもあり、ポルシェは今年に入って通期業績見通しを複数回にわたって下方修正している。

独誌フォークスが11月に報じたところによれば、ポルシェは中国からの段階的な撤退を検討している。

原題：Porsche to Shut China Charging Network Amid Sales Slump（抜粋）

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