人気の観光地・京都では、インバウンドにより高騰していた宿泊料金が、いま安くなっているといいます。一体なぜなんでしょうか?

中国からの団体客の激減で? 京都のホテルに“値下げの波”

井上貴博キャスター:
関西国際空港と中国を結ぶ直行便が多いなどの理由から、元来、関西は特に中国人観光客が多く集まるスポットでしたが、今、関西のホテル代が驚くほど安くなっています。

現在、中国政府が日本への渡航自粛を呼びかけているのは、主に団体客です。

京都駅前には大型バスターミナルがあり、バス移動に便利なことや、客室の多いホテルがあることから、駅前のホテルが団体客に人気なのだそうです。

そこでキャンセルが相次ぐと、値下げをすることになります。駅周辺の大型ホテルが値下げをすると、周辺のホテルも価格競争に追いつくために値下げをし、値下げの波が徐々に広がっているということです。

中国政府が日本への渡航自粛を呼びかけてから約1か月で、これだけ価格が反応するのは、ホテル価格の一つの面白いところなのかもしれません。

では、どのくらいの値段なのでしょうか。

2024年12月の京都の平均客室単価は2万601円でした。それが、18日午後1時ごろの状況ですと、4000円台が多く3000円台もあります。8000円台でも今だと高い部類になっています。ある京都のホテルチェーンは、1室2名で4112円となっています。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
2024年に行ったときには、例えば三十三間堂には中国の人がすごくいっぱいいました。それに比べると、ガクッと下がっていて、上下の落差が大きいと値段に跳ね返ってくるでしょうね。

出水麻衣キャスター:
一方で、観光業界の人は「いつまで続くのだろう」と心配でしょうね。

井上キャスター:
1か月以上前に高値の段階でホテル予約をしたという人もいると思いますが、航空・旅行ジャーナリストの鳥海高太朗氏によると、「キャンセル料が発生しない段階なら『予約の取り直し』で料金が安くなる可能性もある」ということです。