総理指名選挙をめぐり、立憲・維新・国民の党首会談が行われました。基本政策や政権の枠組みなどについて協議しましたが、いったん幹事長・国対委員長に戻してすりあわせを行い、来週、再び党首会談を行うことになりました。
野党3党の党首会談は、午後4時からおよそ1時間行われましたが、野党候補の一本化などについて、きょうは結論が出ませんでした。
国民民主党 玉木雄一郎 代表
「来週火曜日に国会が開きますけども、月曜日にもう1回、党首が集まって、最終的にどうするか判断しても遅くはないし、それまでの間、幹事長や国対委員長間で、もう少し丁寧なすり合わせをやっていただけないかと」
各党首の会見によりますと、安全保障、エネルギー政策などの基本政策や政権の枠組みなどについて協議しましたが、いったん幹事長、国対委員長レベルに戻してすりあわせを行い、来週月曜、再び党首会談を行うことになりました。
会談では、立憲の野田氏から政権の枠組みには、れいわ新選組や共産党は含まないとの説明があったということです。
そのほか、ガソリン暫定税率の廃止を速やかに進めることなど、一致点もあったということですが、安保法制について、玉木氏が野田氏の説明に「隔たりがある」と指摘するなど、野党3党が折り合えるかどうかは見通せない状況です。
一方、自民党の高市総裁。午後、野党3党の党首との“マラソン会談”に臨みました。
トップバッターは立憲民主の野田代表です。
自民党 高市早苗 総裁
「最大野党でいらっしゃいます。首班指名選挙で名前を書いていただける可能性が高いとか低いとか、そういうことにはかかわらず、まずはご挨拶を」
また、ガソリン暫定税率の廃止や「給付付き税額控除」の導入に向けて協力を求めました。
会談後、取材に応じた野田氏。物価高対策での連携には応じましたが、総理大臣指名選挙での対応をめぐっては…
立憲民主党 野田佳彦 代表
「首班指名は、お互いにまだ固まってないままで、いきなり首班指名できるのでしょうかという疑問だけは申し上げておきました。(高市氏からは)特段、返事はありませんけど、ぐむっと言葉を飲み込んだ、はっとしたような顔はされてましたね」
高市氏は、野田氏に続いて玉木氏とも会談。総理指名選挙での協力を要請した上で、今後の連立入りについても検討を求めました。
自民党 高市早苗 総裁
「色々なことが一致点の多い政党だと思います。臨時国会でいろんなことを実現していく、道筋をつけていく。このために一緒に責任を担っていきたい旨は、お伝えをいたしました」
そして、野党党首会談に出席する一方で連日、自民党と国対委員長会談をおこない“全方位外交”の構えの維新。高市氏は午後6時から吉村代表らと会談します。
野党が結束し政権交代を果たせるのか、それとも自民が野党を分断し逃げ切れるのか、与野党ともに伸るか反るかの大勝負となっています。

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