総理指名選挙をめぐる与野党の多数派工作が本格化しています。まもなく立憲・維新・国民の野党3党の党首会談が始まる一方、自民党の高市総裁も野党党首と相次いで会談しています。国会から中継でお伝えします。

国民民主が立憲と折り合えるかが野党党首会談の焦点ですが、国民の玉木代表は立憲との共闘に慎重な姿勢を崩していません。

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「16時からの立憲民主党、また日本維新の会の党首会談でありますけれども、ここはですね、やはり基本政策の一致、これをですねしっかりと求めてまいりたい」

立憲民主党 安住淳 幹事長
「違うところは2、3点だけだから、残りはほとんど一緒なんですよ。そりゃそうでしょう、20年も30年も同じ党でやってきたんですから」

立憲が政権交代を目指した大局的な判断を求めているのに対し、国民民主は安全保障やエネルギー政策の不一致を強調し続けていて、今回の野党党首会談の意見集約は困難が予想されます。

一方、自民党の高市総裁も野党3党の党首との個別会談に臨んでいます。トップバッターは立憲の野田代表で、午後2時からおよそ20分会談し、ガソリンの暫定税率の早期廃止や給付付き税額控除の導入に向けて協力を求めました。

自民党 高市早苗 総裁
「来たる首班指名選挙に出たい旨、またご理解を賜りたい旨を申し上げました。(野田代表から)よく寝てよく食べるように、健康第一ということでお励ましをいただきました」

会談後、野田氏は高市氏に総理指名選挙に向けて、維新、国民民主の3党でまとまれば公明にも呼びかけると伝えたことをあきらかにしました。

立憲民主党 野田佳彦 代表
「野党3党で会談をして候補を統一すべく、いま努力してますと。(高市氏が)『3党ですか』って言うんで、『3党固まれば、公明党にも呼びかけます』と」 

一方、物価高対策をめぐっては、臨時国会が召集されたら補正予算案の審議を早期におこなうとの考えで一致したとの認識を示しました。

高市氏は午後3時すぎから国民民主党の玉木代表と会談しました。