サイバー攻撃によるシステム障害が長引くアサヒグループホールディングスは、「個人情報が流出した可能性がある」と明らかにしました。

アサヒグループでは、身代金要求型のサイバー攻撃を受けて、先月29日からシステム障害が続いています。

現在も復旧のめどが立っておらず、アサヒは今回の攻撃で「個人情報が流出した可能性がある」と明らかにしました。流出のおそれがある個人情報の範囲や内容については「調査中」としています。

アサヒへのサイバー攻撃をめぐっては、「Qilin」と名乗るハッカー集団が、従業員の個人情報などを盗んだと主張する犯行声明を出したことがこれまでに分かっています。

一方、同時にアサヒは来月12日に予定していた今年9月までの第3四半期の決算公表を延期するとも発表しました。システム障害が長引く中で経理関連データにアクセスができず、作業が遅れていることが要因です。

新たな発表日については未定で、システム障害による業績への影響は「精査中」としています。