「中東の歴史的な夜明け」トランプ大統領が人質解放の成果を誇示
藤森祥平キャスター:
一方、アメリカのトランプ大統領はイスラエルを訪問し、議会で演説しました。現地からの報告です。
ワシントン支局 涌井文晶 記者:
人質解放を祝う人たちが集まる、イスラエルのテルアビブです。
トランプ氏は議会で演説し、自らが主導した「和平計画」により人質の解放が実現したと成果を誇りました。

アメリカ トランプ大統領
「これから真に素晴らしくなるこの地域の国々とイスラエルの間で、偉大な調和と和解が始まる。これは中東の新しい歴史的な夜明けだ。人質は帰ってきた」
トランプ氏はさらに、「ガザは非武装化される」などと和平計画の進展を訴えました。
今後はイスラエル軍のガザからの撤退も大きな焦点となりますが、トランプ氏はネタニヤフ首相に対して「世界全体を打ち負かすことはできない」と述べ、停戦を破ることのないよう、くぎを刺しています。

一方、ネタニヤフ氏も圧力を意識してか、「トランプ氏の指導力により人々が考えていたより早く平和が訪れる」などと繰り返し称賛したうえで、「私はこの平和にコミットする」と述べました。
トランプ氏は現在、エジプトに移動していて、イギリスのスターマー首相、フランスのマクロン大統領ら20か国以上の首脳らとガザの和平を協議する会議に臨む予定です。
トランプ氏からはすでに達成感も漂っていますが、ガザの非武装化など恒久的な和平に向けてはまだ入り口に立ったばかりで、各国は移り気なトランプ氏の関心をつなぎとめようと働きかけるものとみられます。