(ブルームバーグ):米メディア大手パラマウント・スカイダンスは競合のワーナー・ブラザース・ディスカバリーの取得に関心を示している。買収案を巡り、オルタナティブ資産運用会社アポロ・グローバル・マネジメントが協議に加わっていると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
非公開の交渉だとして匿名を条件に語った関係者によると、アポロはこの取引に投資家として参加する可能性がある。また、アポロが出資するレジェンダリー・エンターテインメントも協議に関与している。
レジェンダリーは「デューン/砂の惑星」や「ゴジラ」「マインクラフト/ザ・ムービー」など、ワーナー・ブラザースの主要映画シリーズに多数関わっているパートナー企業。パラマウントは最近、レジェンダリーの映画作品の一部を劇場に配給する複数年契約を結んでいる。
パラマウント・スカイダンスは、CBSやMTVなどを傘下に持つパラマウント・グローバルとスカイダンス・メディアが8月に合併して誕生した。最高経営責任者(CEO)を務めるデービッド・エリソン氏の父は、オラクル共同創業者の富豪ラリー・エリソン氏。
エリソンCEOは、ワーナー・ブラザースが来年ケーブルテレビネットワーク事業をスピンオフする前に買収提案を行いたい考えだ。
パラマウントとアポロの協議については、米大衆紙ニューヨーク・ポストが8日報じていた。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)は調査リポートで、今回の協議は資金調達が引き続き障害となっており、買収提案が遅れる可能性があることを示唆していると指摘した。
原題:Paramount Said to Discuss Warner Bid With Apollo, Legendary (1)(抜粋)
--取材協力:Thomas Buckley.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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