欧州の航空機メーカー、エアバスは、9月に73機を納入した。サプライチェーンの混乱が続く中、同社は野心的な通期目標の達成に向けて取り組んでいる。

エアバスの今年1-9月の納入実績は507機となり、通期目標の820機に到達するには、年内にさらに約300機を引き渡す必要がある。

エンジン不足の影響で、同社は完成機をエンジンのない「グライダー」と呼ばれる状態で保管せざるを得ない。広報担当によると、こうしたグライダーの数は年央時点で約60機あったが、その後は減少しているという。ただ、具体的な残数は明らかにしていない。

ギヨム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は先月、年末にかけて納入ペースを加速させると述べていた。

エアバスは、主力の単通路機「A320neo」ファミリーの月間生産機数を2027年までに75機へ引き上げる計画を発表している。同機種の受注残は7200機を超え、そうした生産ペースでも消化には8年を要する見通しだ。

単通路機はエアバスおよびライバルの米ボーイングにとって最も重要な製品で、両社の民間航空機事業の大きな部分を占める。

原題:Airbus Needs to Deliver 300 More Aircraft to Hit Annual Goal(抜粋)

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