(ブルームバーグ):半導体受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)が9日発表した7-9月(第3四半期)の売上高は市場予想を上回った。米国の主要テクノロジー企業が人工知能(AI)に多額の投資を続けている。
TSMCが公表した月次の売上高を基にブルームバーグ・ニュースが計算したところでは、7-9月の売上高は前年同期比30%増の9899億台湾ドル(約4兆9500億円)。アナリスト予想平均は9628億台湾ドルだった。
米エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、ブロードコムといった主要なAIアクセラレーター設計企業にとって、TSMCは重要な製造委託先で、アップルのスマートフォン「iPhone」用半導体も生産している。消費者向け電子機器市場は最近伸び悩んでいるものの、TSMCはより高度な製造技術へと移行しており、販売されるチップ1つ当たりの収益性は高まっている。

AI分野では、エヌビディアやOpenAIなど米テクノロジー企業がクラウドコンピューティング能力の強化に多額の資金を投じており、TSMC経営陣はこれを長期的な成長のけん引役とみている。
TSMCの株価は、AIブームの継続を背景に年初来で30%余り上昇している。16日に7-9月決算を発表する予定。
原題:TSMC Reports Better-Than-Expected Sales on Sustained AI Demand(抜粋)
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