米疾病対策センター(CDC)は、10月下旬に予定されていた、予防接種実施に関する諮問委員会(ACIP)の会合を延期する。同委は子どもの予防接種を巡るこれまでの推奨について見直しを検討している。

ACIPのウェブサイトによると、10月22、23両日の会合は開催されない。今後の開催日程や延期の理由は明らかにしていない。米厚生省報道官によると、会合の詳細が確定次第、オンラインで公表される予定。ACIPは通常、年3回しか開催されないが、10月会合が開かれれば今年4回目の開催となるはずだった。

ACIPの採決結果は、ワクチンが保険対象あるいは連邦政府プログラムの無償提供になるかを左右する。また同委は子どもの予防接種スケジュールを設定し、ワクチンの種類や接種時期を決めている。

これまであまり注目されてこなかったACIPに対しては、ここ数カ月で厳しい視線が向けられている。6月には、ワクチン懐疑派で知られるケネディ厚生長官が、専門家で構成されるACIP委員17人全員を解任した。長官はその後、新メンバーを任命しており、中には新型コロナワクチンの安全性に懸念を示してきた人物も含まれている。

ACIPは、子どもの予防接種スケジュール全体を見直す方針を表明。ケネディ長官は子どもの接種回数の多さを批判するとともに、ACIPに利益相反があると証拠を示さずに主張している。

原題:Key Meeting on US Vaccine Recommendations Delayed From October(抜粋)

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