(ブルームバーグ):ブラジルの証券取引所に8日上場したオランジェBTCは暗号資産(仮想通貨)ビットコインの保有を今後さらに拡大する方針だ。暗号資産をバランスシートに組み入れるデジタル資産トレジャリー戦略を取る同社は、世界で有数の規模のビットコインを保有している。今後は同国内でのデジタル資産の普及を目的とした教育プログラムの展開も進める計画だという。
同社の創業者で最高経営責任者(CEO)を務めるギレルメ・ゴメス氏によると、現在オランジェBTCは3675BTC(約4億5500万ドル=693億円相当)を保有している。
BitcoinTreasuries.netのまとめによると、これはデジタル資産をバランスシートに組み込む345社のうち上位30位内に入る規模で、中南米企業では最大。
同社にはビットコインの先駆者であるアダム・バック氏や、仮想通貨交換大手のジェミニ・スペース・ステーションを創業したウィンクルボス兄弟などの投資家が出資している。
ゴメス氏は今後、拡大するビットコインの保有と教育部門を組み合わせて、講座やイベント、トレーニングなどを提供していくと明かした。
バック氏はオランジェBTCへの出資を認めたが、ウィンクルボス兄弟は問い合わせに回答しなかった。
ブルームバーグのまとめによると、同社の時価総額は約40億レアル(約1140億円)。ゴメス氏によると、従業員数は約30人で、3年以上事業を続けられる現金を蓄えているという。
原題:Winklevoss-Backed Crypto Company Eyes Expansion in Brazil(抜粋)
--取材協力:David Pan、Olga Kharif、Ryan Weeks.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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