ロシアのリャプコフ外務次官は、ウクライナとの和平交渉について「勢いはほぼ失われた」との考えを示しました。

ロシアのリャプコフ外務次官は8日、モスクワで記者団に対し「8月のアラスカでの米ロ首脳会談で生まれたウクライナ和平への勢いはほぼ失われた」と述べました。そのうえで「これは、ヨーロッパ諸国による破壊的な行動の結果だ」と指摘しています。

また、ロシア外務省のザハロワ報道官は8日、アメリカがウクライナに射程の長い巡航ミサイル「トマホーク」の供与を検討していることについて、「供与を決定した場合には両国の関係に取り返しのつかないダメージを与えるだろう」とアメリカ側をけん制しました。

8月にアラスカで行われた米ロ首脳会談からおよそ2か月が経過していますが、停戦交渉は進展が見られていません。