米製薬大手イーライリリーは今後数年間でインドに10億ドル(約1500億円)超を投資し、委託生産拠点を新設する計画を明らかにした。世界的な供給網を強化する取り組みの一環だ。

6日の発表資料によると、インド南部ハイデラバードに新たな製造・品質管理センターも設立する。この拠点は、インド国内にある同社の委託生産網に高度な技術支援を提供し、監督・統括も担うという。エンジニアや化学者、科学者、マネジャーの採用を近く開始する。

イーライリリーは10億ドル投資の具体的な内容やスケジュール、どの領域で委託生産を行うかについては明らかにしなかった。同社は最近、インドで糖尿病治療薬「マンジャロ」の販売を開始している。

同社の執行副社長でリリー・インターナショナル社長のパトリック・ジョンソン氏は発表資料で「われわれは世界各地で生産と医薬品供給の能力拡大に向け大規模投資を進めている。今回の投資は、グローバル体制強化を担う重要拠点とインドを位置付ける方針をあらためて示すものだ」と述べた。

発表資料によれば、工場ネットワークの構築を目指すイーライリリーは過去5年間、世界全体で550億ドル超の投資を表明している。

原題:Eli Lilly to Invest $1 Billion in India Contract Manufacturing(抜粋)

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