6日の欧州債券市場は、フランス債が他国債に比べて下落した。ルコルニュ首相の突然の辞任によりフランスが再び政治危機に陥り、行き詰まりを打開するための解散総選挙の可能性が意識された。

フランス債のイールドカーブはベア・スティープ化し、30年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して4.4%で引けた。

フランスとドイツの10年債の利回り差(スプレッド)は5bp拡大して86bpと、今年1月以来の水準に達した。

英国とドイツの長期債も売られた。英30年債は6bp上昇の5.6%、ドイツ30年債は3bp上昇の3.3%となった。

市場の関心は、フランス政局の今後の展開と、7日発表予定のドイツ製造業受注統計に移っている。

フランス株も、8月下旬以来の大幅な下落となった。ストックス欧州600指数はほぼ横ばいだった。

フランスのCAC40指数は、1.4%下落し取引を終えた。フランス国内で売上高の3割超を得ている企業で構成するバークレイズの株式バスケットも、2.3%下落した。

ソシエテ・ジェネラル、クレディ・アグリコル、BNPパリバなどのフランス主要銀行が下落を主導した。

原題:France-German Spread Widens as Lecornu Quits: End-of-Day Curves、French Stocks Drop Most in Six Weeks After Prime Minister Quits、French Stocks Shaken as Lecornu Resigns: Stoxx 600 Sector Wrap (抜粋)

--取材協力:Sagarika Jaisinghani、Charles Riley、Margaryta Kirakosian.

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