（ブルームバーグ）：木原稔官房長官は22日の記者会見で、日本銀行が19日に決めた追加利上げについて「2%の物価安定目標の持続的・安定的な実現のためになされたもの」との見解を示した。

木原氏は、政府としては日銀と連携しつつ、その影響をよく注視していく考えだと語った。日銀には政府と引き続き密接に連携を図り、経済・物価・金融情勢を踏まえつつ、「コストプッシュではなく、賃金上昇も伴った2%物価安定目標の持続的・安定的な実現に向けて適切な金融政策運営を行うことを期待している」とした。

円安が進む為替相場に関しては、「足元では一方向な、急激な動きが見られ、憂慮している」と指摘。その上で「投機的な動きも含めて行き過ぎた動きに対しては適切な対応を取っていく」と語った。

日銀は19日の金融政策決定会合後に政策金利を0.75%に引き上げた。植田和男総裁は会見で、政策正常化への意欲を強調しつつも、市場が注目していた次回利上げの時期や、景気を刺激も抑制もしない中立金利の水準については明言を避けた。これを受けて円相場は対ドルで157円台後半まで円安が進んだ。

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