(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、フランスの次期大統領を目指す野心があるのではないかとの見方を退けた。
ラガルド総裁はカレッジ・リーダーズ・イン・ファイナンスのポッドキャストで、「極めて大変な仕事だと思う。ある種それに向く資質を備えていなければならない。私がそうであるとは思わない」と発言した。
ラガルド氏は2027年10月にECB総裁としての8年の任期を終える。マクロン仏大統領の任期も同年までだが、数カ月早く満了する。
「祖国や欧州に奉仕したくないという意味ではないし、退任の日に自分本位になるというわけでもない。それは過酷な仕事であり、やりたいと考えるには、少し常軌を逸した部分が必要だと思う」と同氏は説明した。インタビューは2日に収録され、5日に配信された。
フランス大統領職への関心を問われることについて、ラガルド氏は「私が信頼されていることを示すもので、本当にうれしいが、自分自身を十分よく知り、自分の限界にも注意を払うべきだ」と述べた。
退任後の計画については、「やりたいことは非常に多い。それを引退と呼ぼうとは思わない。自分が本当に大切に思うこと、好きなことにもう少し時間を割くかもしれない」と語った。
原題:Lagarde Says French Presidency Is ‘Terrible Job,’ Not for Her(抜粋)
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