米アルファベットは生命科学事業ベリリーについて、売却やスピンオフ(分離・独立)に向け過去2年余りにわたり準備してきたことが、幹部の法廷証言で明らかになった。

ベリリーはアルファベット傘下でグーグルの姉妹会社。医療従事者による研究推進や患者ケア改善を支援するソフトウエアやサービスを開発している。

グーグルのセキュリティーエンジニアリング担当バイスプレジデント、ヘザー・アドキンス氏は2日、グーグルを巡り米司法省が起こした反トラスト法(独占禁止法)訴訟で被告側の証人として出廷し、ベリリーに関する計画を説明した。

同氏はバージニア州の連邦地裁で、ベリリーについてグーグルの独自インフラからの離脱などに向け、2年半にわたり取り組んでおり、「ベリリーが独立企業になる支援をしている過程だ」と述べた。その方法は売却またはスピンオフになるだろうと指摘した上で、「アルファベットの事業体から外すことが目的だ」と語った。

アルファベットは以前から、ベリリーのグーグル依存度低下を目指してきたが、ベリリーをアルファベットから切り離し、完全な独立企業にする計画をグーグル幹部が認めたのは今回が初めて。

ベリリーの広報担当者は電子メールで、「アルファベット内で独立企業として成長を続けられるように、技術的および運営上のインフラをグーグルから分離する計画を2024年末にまとめた」と明らかにした。非公開情報についてはコメントしないとしている。

原題:Alphabet Plans Sale, Spinoff of Verily Unit, Executive Says (2)(抜粋)

--取材協力:Davey Alba.

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