3日の債券相場は上昇が予想される。米国市場で政府機関閉鎖を受けて長期金利が低下した流れを引き継ぐ。

東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、政府機関の閉鎖は米経済にはマイナスだと指摘。米長期金利も低下しており、日本国債は高く始まると予想する。ただ、週末に自民党総裁選を控えていることに加え、日本銀行の早期利上げ観測も根強く、上値は重そうだと言う。

この日は日銀の植田和男総裁の講演と会見が行われる。佐野氏は「今月の利上げを明確に示唆するような発言をするとは思えないが、一定の警戒感はある」としている。

同氏の新発10年国債利回りの予想レンジは1.65-1.67%(2日は1.67%で終了)、先物中心限月12月物は135円71銭-135円98銭(同135円73銭)。

先物夜間取引で12月物は2日の日中取引終値比8銭高の135円81銭で終えた。2日の米10年国債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い4.08%程度で引けた。米スワップ市場が織り込む年内の利下げは1.9回程度。

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.