米ダラス連銀のローガン総裁は、失業増加の脅威よりもインフレリスクの方が依然として大きい状況だとし、追加利下げについては極めて慎重に臨む考えを示した。

総裁は2日、テキサス大学オースティン校での質疑応答で、「インフレ率は現在の目標である2%を上回って推移している」と指摘。向こう数カ月に関税がインフレをさらに押し上げると予想した。

ダラス連銀のローガン総裁

従って、「2%に確実に到達するため、政策経路の正常化をやや減速させることになるというのが私の予想だ。時間はしばらくかかるだろう」とローガン氏は述べた。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は9月の会合で今年初となる利下げを決定したが、追加利下げのペースについては当局者の間で見解が大きく分かれている。

ローガン氏は、10月28-29日の次回会合では追加利下げを支持しない可能性を示唆している。

「政策はやや景気抑制的な状況にとどまっているように見受けられる」とローガン総裁。その状況は適切だとした上で、当局は引き続きインフレに下押し圧力をかけていくべきだと付け加えた。

ローガン総裁は、雇用へのリスクは認めつつも、労働市場全体は「かなりバランスが取れている」ようだと語った。

原題:Fed’s Logan Sees More Work to Do in Reaching Inflation Target(抜粋)

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