(ブルームバーグ):米最大の送電網運営会社、PJMインターコネクションにおける電力調達コストが73億ドル(約1兆750億円)増加した。データセンターの急増が背景で、中西部から中部大西洋岸地域にかけ、全米人口の約5分の1に当たる家庭や企業などの電気料金を押し上げている。
PJMを監視する第三者機関、モニタリング・アナリティクスが1日に公表した報告書によると、将来の電力供給力を取引する容量市場において、PJMが今夏に実施したオークションでは、データセンターからの需要に対応するためのコストが全体の45%を占めたという。
AIを支えるデータセンターの建設ラッシュが、米東部13州にまたがるPJM系統の電力コストを直接的に押し上げており、6700万人余りの米国民が影響を受ける見込みだ。
この状況は政治的な動きにもつながっており、ペンシルベニア州のシャピロ知事は同州をPJMから離脱させる可能性に言及した。
PJMにコメントを求めたがすぐには返答はなかった。
原題:Largest US Grid Costs Rose $7.3 Billion Due to Data Centers(抜粋)
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