(ブルームバーグ):女子テニス界のスターだったセリーナ・ウィリアムズさんとの新たな広告キャンペーンをきっかけに、米遠隔医療企業Ro(ロー)の顧客が急増している。ウィリアムズさんは最近、同社を通じて処方された注射薬により、30ポンド(約13.6キログラム)超の減量に成功したことを公表していた。
ザカライア・レイタノ最高経営責任者(CEO)は9月30日、ニューヨークのブルームバーグ本社でインタビューに応じ、8月に広告が放映されて以降、ウェブトラフィックは急増し、新規顧客が流入していると明らかにした。
レイタノ氏は「一時的に大きく増えただけではなかった」とし、「彼女の体験談が共感を呼び、集客を促した。効果は高く、持続している」と述べた。
未上場企業のローは、イーライリリーの「ゼップバウンド」やノボノルディスクの「ウゴービ」といった皮下注射薬を、より手ごろな値段で求める患者から人気を集める遠隔医療会社の一角だ。月額のサブスクリプション料金で、24時間体制のバーチャルケアを提供しており、減量薬のほか、脱毛や勃起不全治療薬などの処方も可能になっている。
支援求める
レイタノ氏によれば、ウィリアムズさんはローと関わる前から減量注射を使用していたが、供給不足などで困難に直面し、同社にサポートを求めたという。また、ローにとってはウィリアムズさんの夫、アレクシス・オハニアンさんは初期投資家の1人となっている。
「彼女は世界中を飛び回っている。薬の管理ができ、ボタン一つで配送され、質問も可能で、医師にいつでも相談できる。われわれが何百万人もの米国人に提案してきたのはまさにこの点で、それが彼女に響いた」とレイタノ氏は語った。
ローとウィリアムズさんは複数年のパートナーシップを結んでおり、今後さらに多くの取り組みが展開される見込みだ。
原題:Serena Williams Ad Sparks Demand for Ro’s Weight-Loss Program(抜粋)
--取材協力:Jessica Nix、Damian Garde.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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