(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル理事は、予見可能な将来に利上げを予想していないと述べた。
シュナーベル氏は最近、次の金利の動きが利上げになるとの見通しに違和感はないと発言。これを受けて投資家の間で来年の利上げ予想が強まっていたが、同氏は今回、利上げを行うべきだと述べたわけではないと説明した。
同氏は22日に配信されたドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)のポッドキャストで、「現時点では、予見可能な将来に利上げは見込まれていない」と発言。「予期せぬ事態が起きない限り、金利はかなりの期間、安定して推移する可能性が高い」と語った。
ECB当局者は、インフレ率が目標の2%に回帰し、ユーロ圏経済が緩やかながら成長を維持しているとして、現在の金利水準は適切と示唆している。事情に詳しい複数の関係者によると、当局者らは公には表明していないものの、利下げ局面はおおむね終了した可能性が高いとみている。
シュナーベル氏は「私は利上げを行うべきだとは言っていない」と強調。「再び利下げを行うべきではないと言ったのであって、これは非常に重要な違いだ」と述べた。
原題:ECB’s Schnabel Doesn’t Expect Rate Hikes in Foreseeable Future(抜粋)
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