自民党総裁選に立候補している小泉農林水産大臣は、神奈川県連の党員の数をめぐる「文春オンライン」の記事に抗議し、訂正を求めることをあきらかにしました。

小泉進次郎 農水大臣(44)
「公務最優先で、その中で最後まで1人1人丁寧に、しっかりと最後まで緊張感を持って臨みたい」

先ほど、国際会議に出席するためフィリピンのマニラに向けて出発した小泉氏。改めて総裁選への意気込みを語りました。

その小泉氏が憤りを露わにしているのが、「文春オンライン」の記事です。

文春が報じたのは、小泉氏が会長を務める自民党・神奈川県連の党員数をめぐる問題。党本部の総裁選挙管理委員会は告示後の先月27日、神奈川県連の党員数がおよそ800人増えたと訂正していました。

これについて文春は、神奈川県連で「党員826人が勝手に離党させられ、今回の総裁選の投票用紙が届かなかった」などと報じたのです。さらに…

「大量の“高市派党員”が勝手に離党させられていた」(「文春オンライン」より)

離党させられた党員の多くが、今回の総裁選では高市氏など、小泉氏以外に投票する予定だったのではとの疑惑も合わせて伝えました。

これに、高市陣営の幹部は…

山田宏 参院議員(自身の「X」にて)
「報道が事実ならば、党のガバナンスの根幹を揺るがす看過できない大問題だ。小泉氏は県連会長としての責任を免れることはできないのではないか」

一方、神奈川県連はきょう午後、記者会見を開き、「総裁選の有権者数に大幅な訂正を出し、混乱を招いたことをお詫びする」と陳謝しました。また、これは総裁選とは関係のない、「事務的なミス」だったと強調しました。

自民・神奈川県連 梅沢裕之 幹事長
「我々県連が(総裁選で)誰かを利するために党員を離党させるとか、復党させるとか、そういうことはあり得ませんので」

小泉氏は「総裁選に不当な影響を与えかねない」と述べ、文春側に抗議し、訂正を求める考えをあきらかにしました。

県連によりますと、訂正された826人についても総裁選への投票は可能だということです。