ドイツのルフトハンザ航空は29日、2030年までに管理部門で4000人の削減を計画していると発表した。収益性の向上が狙いで、同社としては、航空業界を揺るがした新型コロナウイルス禍以来の大規模な人員削減となる。

発表資料によれば、人員削減はデジタル化や自動化、業務統合を通じて実施され、大半はドイツ国内が対象となる。ミュンヘンでの市場向けイベントの開催に先立ち公表された。

カルステン・シュポア最高経営責任者(CEO)はコスト抑制による業績改善を図っているが、昨年はガイダンスを2度引き下げ、21年に示した中期的な利益率目標も未達に終わった。度重なるストライキが収益を圧迫したためだ。

さらに航空機の納入遅延が続き、機材の更新や燃費効率の高い航空機へのシフトが後ろ倒しとなったことも影響している。

ルフトハンザは30年までに230機超の航空機を投入する計画で、このうち100機を長距離機が占める。

原題:Lufthansa Announces 4,000 Job Cuts in Bid to Protect Margin Goal(抜粋)

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