イスラエルのネタニヤフ首相が国連で演説し、パレスチナを国家承認した国々について、「恥ずべき決断」と非難しました。一方、周辺では、1000人以上がイスラエルに抗議するデモを行いました。
記者
「ネタニヤフ首相が壇上にあがると、一斉に各国の代表が席を立ち始めています」
国連総会でネタニヤフ首相が演説に臨む際、複数の国の代表が抗議の意を示して退席しました。一方で、イスラエルの支援者は立ち上がって拍手で迎えるなど、会場は異様な空気に包まれました。
演説でネタニヤフ氏はフランスやイギリスなどが相次いでパレスチナを国家承認したことについて、次のように主張しました。
イスラエル ネタニヤフ首相
「恐ろしく間違ったことをした。あなた達の恥ずべき決断は、ユダヤ人や罪なき人へのテロを助長するだろう」
また、ネタニヤフ氏は承認した国の指導者たちについて、「ユダヤ人の殺害は報われるとのメッセージを送った」と批判しました。
記者
「ニューヨークの中心部を、イスラエルに抗議をする人たちが声をあげながら行進しています」
こうしたなか、マンハッタン中心部では、1000人を超える参加者が「戦争犯罪者がこの街にいる」などと、ネタニヤフ氏に抗議しました。
抗議デモ参加者
「何十万人もの子どもたちの殺害を正当化し、防衛行為だと偽装しようとする姿は吐き気がする。腹立たしい限りだ」
ネタニヤフ氏は週明けにトランプ大統領と会談する予定で、引き続き支援を求めるものとみられます。

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