自民党総裁選の情勢をめぐり、JNNが国会議員の動向を独自に調査したところ、小泉農林水産大臣が全体の3割弱を固め、リードしていることがわかりました。
前半戦の争いでは、小泉氏が麻生派や解散した旧派閥に加えて、無派閥だった議員からも幅広い支持を受け優位な展開となっています。
総裁選は来月4日が投開票で、国会議員票と党員票295票ずつ、合わせて590票を争い、1回目の投票で過半数を得る候補者がいなかった場合には、上位2人による決選投票がおこなわれます。
今月22日の告示からきょうまでにJNNが独自に議員の動向を調査したところ、全体の3割弱にあたるおよそ80人が小泉氏を支持していることがわかりました。小泉氏に次いでおよそ50人の支持を獲得しているのが林氏と高市氏です。
林氏は所属していた旧岸田派を中心に前回の総裁選で石破総理を推した議員らも手堅く固めていて、高市氏も旧安倍派や保守系議員ら前回の総裁選で支えたメンバーを軸に支持拡大を図っています。
上位3人を追うのが小林氏で、党の中堅・若手ら30人強から支持を受けていて、茂木氏も自ら率いた旧茂木派を中心に30人前後を固めています。
ただ、ここにきて、小泉氏の勢いにブレーキがかかりかねない問題が浮上しています。
陣営の議員側が、関係者に対し動画投稿サイトに小泉氏に好意的なコメントを書き込むよう、例文を示して要請していたことがわかりました。
小泉氏は先ほど、「行き過ぎた表現があった」と述べ、陳謝しました。
小泉進次郎 農水大臣(44)
「再発防止を徹底をして、引き続き緊張感を持って総裁選に臨みたい。最終的に起こってしまったことの責任というのは私にありますので、ご批判はしっかりと私がお受けしたい」
投開票まであと1週間。各候補者たちは地方での討論会や視察を重ね、党員票の獲得に向けた動きを本格化させています。

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