アメリカのトランプ政権は、当面の政府資金を確保するための「つなぎ予算」が成立せず、一部の政府機関が閉鎖に追い込まれた場合には職員の大量解雇を検討していると報じられました。
アメリカでは、与野党の対立により、10月から始まる2026会計年度の予算が成立しておらず、暫定的な「つなぎ予算」をめぐる攻防が続いています。
こうした中、トランプ政権は今月末の期限までに「つなぎ予算」が成立せず、一部の政府機関が閉鎖に追い込まれた場合には、職員の大量解雇を進めることを検討していると、ニュースサイト「ポリティコ」などが報じました。一般的な閉鎖に伴う一時的な解雇ではなく、完全な解雇に踏み切ることを検討しているということです。
トランプ大統領は民主党側との協議を急きょ取り止めたうえで、「荒唐無稽な要求をしており、協議が建設的なものになる可能性は皆無だ」などと激しく批判。「つなぎ予算」が成立しない場合の責任は民主党側にあるとの姿勢を強めていて、政府機関の一部閉鎖への懸念が高まっています。

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