国連総会に出席するため、アメリカを訪問していた石破総理が、一連の日程を終えて帰国の途につきました。

石破総理
「(国連)安保理改革は1日も早く実行されなければなりません。分断よりも連帯、対立よりも寛容。そのことを最後に強く申し述べたところであります」

石破総理は国連総会での演説で、ロシアのウクライナ侵攻によって“機能不全”が露呈した国連の安保理改革を主張し、常任・非常任理事国の拡大が必要だと訴えました。

演説は、戦後80年を強く意識したものとなりましたが、その後開いた記者会見では、国内で表明する戦後80年の自身の考えについて、閣議決定が必要な「総理談話」ではなく、メッセージの形で発表する考えを明らかにしました。

石破総理は、「戦争の記憶を決して風化させてはならず、二度と戦争を起こさせない観点が重要だ」と強調したうえで、安倍元総理の70年談話で提起された▼なぜ戦争を止めることができなかったのか、▼政治はいかなる役割を果たし、いかなる役割を果たさなかったかということについて、「私なりの考え方を申し述べたい」と意欲を見せています。