(ブルームバーグ):創造的破壊をもたらすハイテク技術への投資で知られるアーク・インベストメント・マネジメントの創業者、キャシー・ウッド氏は24日、人工知能(AI)の進展により同社は従来より少ない人員で事業運営が可能になるとの見方を示した。
「採用については非常に慎重に考えている。新たに人員を組織に加えるには十分な理由が必要だとするイーロン・マスク氏の哲学を取り入れているからだ」と、ヘルシンキで記者団に語った。

AIによる生産性向上を背景に、採用計画を見直す企業はアークにとどまらない。
運用資産2兆ドル(約297兆円)規模のノルウェー政府系ファンドはAI導入を進める一方で採用を当面凍結した。セールスフォースもAI活用により採用人数を抑制。スウェーデンのフィンテック企業のクラーナ・グループは2023年に採用を停止し、人員を2割以上削減した。だがAI依存で低下した品質を改善するため、その後は顧客サービス担当者を再び採用している。
ウッド氏は「リサーチ・アソシエートは採用する。新しい血が必要だ。新たな世代は最新の技術を学んできており、すでに新しい世界に片足を踏み入れている」と語った。
原題:Cathie Wood Says Ark Can Cut Back on New Hires Thanks to AI(抜粋)
--取材協力:Kirsi Heikel.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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