太平洋戦争中、強制連行された中国人が蜂起し、多くの人が亡くなった「花岡事件」の追悼式典が中国で開かれました。

花岡事件は、終戦間際の1945年6月30日、秋田県大館市に強制連行され、鉱山などで働かされていた中国人労働者およそ1000人が過酷な労働環境に抗議し、蜂起したもので、およそ400人が死亡したとされています。

事件から80年となるにあたり、中国の天津市では、犠牲者を追悼する式典が開かれ、遺族などおよそ100人が参加しました。

遺族
「戦争がもたらすのは苦しみです。日中両国民が永遠に友好であることを願い、二度と戦争が起こらないことを望みます」
「すべての日本人がこの歴史を忘れないことを願っています」

主催者 林伯耀さん
「歴史を忘れない、歴史を次の人たちに伝えていく、歴史の解決のためにみんなで努力しようと誓い合う場として、きょうの式典を開きました」

天津市にある記念館には、花岡事件など強制連行の犠牲者の遺骨が2000あまり納められており、遺族らが拝礼する姿も見られました。