米ゴールドマン・サックス・グループ のデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は、トランプ米政権の政策に起因する「貿易戦争」が成長見通しに影響を及ぼす中で、他の銀行幹部に同調し、米経済の減速を警告した。

ソロモン氏は10日のCNBCとのインタビューで、「一部の雇用データが多少の軟化を示しているのは疑いの余地がない。非常に注意深く見ていく必要があると思う」と発言した。

デービッド・ソロモン氏

8月の米生産者物価指数(PPI)は前月比で予想に反し低下した。だが物価高が続く兆候がうかがえるとソロモン氏は指摘した。

「貿易政策はなお交渉段階で、実行途上にある。この全てがどこに着地するか不確実であり、私の考えではそれは間違いなく成長に影響する」と同氏は語った。

ソロモン氏は今週、「リスク選好の状況を見る限り、政策金利が際立って景気抑制的とは感じられない」と述べ、米連邦公開市場委員会(FOMC)が急ピッチで利下げに動く必要はないとの認識を示していた。市場の投資意欲は、現時点で極端に強気の領域にあるとした。

原題:Solomon Says Economy Softening With Tariff Chaos Hitting Growth(抜粋)

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